米山俊直の仕事 人、ひとにあう。

むらの未来と世界の未来

米山俊直(京都大学名誉教授)著

ジャンル [文化人類学・地域社会学]
2006年10月10日発行
A5判上製・1032頁
定価:12,000円+税
ISBN 4-903174-08-5 C1039

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素朴な“野蛮人”でありたい。

文化人類学の[先導者]
善意あふるる
[文明]のフィールドワーカーの
待望の精選集(ベスト・セレクション)

ムラを、マチを、ワイルドな
地球や大地を、駆け巡った、
米山俊直の「野生の跫音」。

遠野への「みち」、栗駒への「みち」
[野の空間]を愛し続け、
農民社会の「生存」と「実存」の
生活史的接近を試みた
米山むら研究の精髄!

目次

刊行にあたって  『米山俊直ベストセレクション』編集委員会
「ひとこと」 米山さんの足あと  加藤秀俊
折にふれて 米山俊直先生のこと  高橋 徹

第 I 部 日本の原像を求めて
1 日本のむらの百年
2 日本農村の文化変化
  1 上之庄──関西・大阪近郊の農村/2 栗駒町──東北日本・山間部の農村
3 北上の文化 新・遠野物語
4 過疎社会
5 クニオとクマグス

第 II 部 日本文化の説明にむけて
1 新「士農工商」論
2 農民の要求水準と行動様式──一つのケース・スタディ
3 日本的社会関係における〈基本的概念群〉
4 生存と実存──農民社会把握の前提
5 生活の型・文化の型
6 文化の場としての小盆地宇宙
7 家庭の文化──情報のもつ意味と役割
8 生業としての農業再考──アフリカの経験を通して
9 都祁水分神社の宮座の変化について──その果たして来た役割
10 これまでしてきたこと・これからやりたいこと

第 III 部 現代はどういう時代か 文明人類学の視点から
同時代の人類学──群れ社会からひとりもの社会へ
       ──21世紀への展望

付録 人、ひとにあう──文化のせめぎあいを超えて  米山俊直
この本のできるまで──あとがきにかえて  松田素二

米山俊直

1930(昭和5)年奈良県に生まれる。三重大学農学部から京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、米国・イリノイ大学社会人類学部大学院研究助手として文化変化の通文化的比較研究に参加し、文化人類学を学ぶ。京都大学農学部助手、甲南大学文学部助教授を経て、京都大学教授、放送大学教授、大手前大学学長を歴任。京都大学名誉教授。2006年3月9日死去。
著書『文化人類学の考え方』『日本人の仲間意識』『日本のむらの百年』『偏見の構造』(共著)『過疎社会』『祇園祭』『天神祭』『ザイール・ノート』『都市と祭りの人類学』『アフリカ学への招待』『アフリカ農耕民の世界観』『同時代の人類学』『クニオとクマグス』など。(著者近影──栗駒にて 撮影:古川彰)
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